精子凍結
昔は男性はたとえ70歳になったとしても健康な赤ちゃんを産むことが出来ると思われていました。しかし最近の研究により、このような赤ちゃんは先天性異常や精神分裂、自閉症のリスクが、若い男性の精子に比べて高くなることが分かってきました。
更に、精子は常に作られてはいますが、仕事の環境が高温下である方や危険を伴う職業に疲れている方(軍人など)、癌で抗がん剤治療を行った方、可塑剤による健康被害を受けた、などは精子が不健康になる原因となります。
将来の生育リスクを避ける為に、精子の凍結保存を行う方が増えてきています。
対象となる方
- 人工生殖治療を受けている周期中、ご主人が奥様の採卵のタイミングに合わせて採精出来ない場合は、事前に精子凍結を行い使用します。
- 抗がん剤治療などの化学療法や特定のお薬を使う患者様は、事前に精子凍結することを計画出来ます。
- 通常の採精方法では採精出来ないもしくは難しい方は、手術により精子を採取するとが出来ます。
- 仕事の環境が高温下であるなど、精子の存続に不利な影響がある方は、事前に精子凍結することを計画出来ます。
- 男性が避妊手術を行う前に保存しておきたい場合。
- ご自身の将来設計に合わせてどなたでも事前に精子の凍結を行えます。
治療の流れ
治療の大まかな流れ
-
STEP1診察医師と精子の凍結保存の必要性について話し合います。
- 採精前は3日間の禁欲が必要です。
- 採精時はコンドームの使用は避けて下さい。コンドーム内に含まれる殺精子剤が精子の質に影響するのを防ぐ為です。
- 精子の機能に影響を及ぼすことを防ぐ為、石鹸、ローション、ゼリーなどを潤滑剤として使わないで下さい。
- 採精時は両手を洗い、乾かして下さい。マスターベーションを行い採取下さい。
-
STEP2受付へ
採精容器の名前を確認し、精子凍結保存同意書に署名をしていただきます。採精室にて採精を行うか、採精済みのものをお持ち下さい。