卵子提供

卵子提供 

衛生福利部国民健康署(日本の厚生労働省に相当)の統計によると、2014年から2020年までの間に台湾で行われた卵子提供の総数は15,455件でした。しかしながら、卵子提供の治療を希望する夫婦の数は実際に行われた提供数の数倍に上るとされています。

「卵子提供」は第三者(卵子ドナー)から卵子の提供を受けて行う不妊治療です。奥様が何かしらの原因で妊娠が困難な場合、選択肢の1つとなります。

基本的な治療の流れは、ご主人の精子と卵子ドナーの卵子を体外受精し、胚盤胞になってから、奥様の子宮に移植します。ご自身で妊娠・出産を経てお子様を授かることができます。

卵子提供が必要となる可能性のある方

  1. 生まれつきの体質で卵巣が正常に発達しておらず卵子がない方
  2. 高齢により治療しても妊娠ができない方
  3. 手術や免疫が原因で排卵の機能が失われている方


治療の流れと必要書類

治療の流れと必要書類

※この治療計画は参照用であり、個々の状態によって異なります。

  • STEP1
    【渡台1回目】 初診
    滞在期間 約2~3日間
    診療内容 カウンセリング、奥様の関連検査(免疫検査、子宮鏡検査など)、
    ご主人の精液検査、採精、精子凍結、移植前の薬の処方
    • 専属の日本語対応カウンセラーがつき、患者様への治療内容のカウンセリング、お薬に関するご質問への回答、結果報告などを行います。
    • 治療に関しては患者様それぞれの状況により内容が異なり、また慎重に進めていく必要があるため、過去の治療の資料や検査結果などをお持ちください。当院の医師やスタッフと信頼関係を築いていただければと思います。
    • 事前に以下の書類をご準備いただき、初診時にご提出ください。

    【必要書類】

    • ご夫婦の身分証明書(パスポートと健康保険証)
    • ご夫婦の家系図
    • 婚姻証明書(日本の台北駐日経済文化代表処にて認証を受けてください)
    • 卵子提供同意書(台湾で認証手続きをする必要があります)
    • 卵子提供登録書(ドナーに対する希望も記載)
    • 体外受精同意書
    • ご夫婦の血液検査の結果(B型肝炎・C型肝炎、エイズ、梅毒、血液型)
  • STEP2
    【台湾】 マッチングと家系図の確認
    • 必要書類が揃ってから、マッチングを開始いたします。
    • 結果通知後2週間以内に卵子提供の費用をお振込みください。
    • 台湾政府に家系図を提出し、血縁関係を確認します。所要期間は約2~3週間です。

  • STEP3
    【台湾】 受精と胚盤胞の培養
    • 受精可能日を確認後、ご夫婦に報告いたします。
    • 受精後5~7日目に胚盤胞を培養します。
    • 着床前スクリーニング(PGS)を受けた場合、1~2週間後に結果を通知いたします。
  • STEP4
    【渡台2回目】 胚盤胞の移植
    滞在期間 約4~5日間
    診療内容 胚盤胞の移植、移植後の薬の処方
    • 渡台2回目の前に、ご夫婦のお住まい付近のクリニックで子宮內膜の検査を受けていただきます。結果を受け取りましたら、当院までお知らせください。
    • 凍結胚盤胞を融解し、ご夫婦と移植日を確定いたします。
    • 移植手術では胚盤胞を子宮腔内部に移植します。麻酔は必要ありません。また、アシストハッチングやエンブリオグルーを使用し着床を助けます。移植後は横になったまま15分ほどお休み頂き、ご帰宅となります。
    • 移植後は黄体ホルモンの薬を服用いただきます。
  • STEP5
    【日本】妊娠確認
    • 移植2週間後、ご夫婦のお住まい付近のクリニックにて採血をしていただき、妊娠を確認します。
    • 妊娠8週目に心拍を確認します。

     


当院のメリット

  • 距離:日本から飛行機で片道90分~4時間
    (桃園空港から当院:車で約40分、松山空港から当院:車で約15分)
  • 費用:米国のわずか3分の1
  • 言語:日本語対応のスタッフが常駐しています。
  • 検査:当院で着床前スクリーニング(PGS)を受け、正常胚を移植後の妊娠率は75%です。
  • 法律:台湾の人工生殖法は、レシピエント、ドナー、および医療機関を保護しながら、十分に規制されています。
  • 外見:日本人と台湾人はアジア人種のため、外見の類似性が高い。
  • 施設:元TSMCのエンジニアが設計した培養室ラボ


当院で卵子提供を受けるメリット

  1. 厳しい「ドナーの選考基準」
    年齢は20歳~30歳以下
    (国の法律では20歳以上40歳未満)

    国の法律より検査項目が多い

    1回の採卵で10個以上卵子が取れる
    同じドナーの卵子で第2子、第3子を望むことができます!このように、ドナーの選考基準が厳しいため、例えばドナー候補に100名の登録があったとしても実際に採卵までたどり着くのは、そのうちの約7%のみとなっています。

  2. 卵子バンク(凍結)と新鮮卵子の両方があるので選択肢が多い
    院内に卵子バンクがあるので、凍結卵子と新鮮卵子のどちらでもご選択いただけます。
  3. マッチングの所要期間が比較的短い
    卵子バンクの凍結卵子を使用した場合、マッチングの所要期間は1~3か月です。

卵子ドナーの健康診断

卵子ドナーは以下の表内の検査を行います。

検査項目
  • 卵巣機能の検査(AMH)
  • 子宮頸がん検査
  • B型肝炎
  • C型肝炎
  • エイズ
  • 梅毒
  • 淋病
  • 地中海貧血
  • 骨髄性筋委縮症遺伝子スクリーニング
  • 脆弱X症候群
  • 染色体核型分析
  • 血液型
  • クラミジア検査
  • 尿の薬物検査